2006年3月17日

Blue Moon Blue その2

 というわけで、発売日されましたね。既にお聞きの方もいますでしょうか。iTMSにて先行で権ちゃんのリミックス版がリリースされてましたが、なかなか好調だったみたいで。ちゅうことで、このアルバムについて、ここでも少し補足しておきましょうか。

 まあ、スケッチショウからの流れを継承していることもあって、ジャンル的にはポップなエレクトロニカ?ってな事になるんでしょうけど、より幸宏節的なメロディがしっかり乗った…とでも言うか…。いや、結構ポップと言い切った方が正解なのかなあ? ちゃんとコード進行だってありますし。ボク自身、この手のジャンルの音楽の中でも、よりポップな感じの方がやはり肌に合うようで、とっても好印象です。普段聞くのは、もうちょっと暗いですが(^_^;)

 使われている音色的にはアコースティックギターなどもあり〜ので、少しオーガニックな印象もあるので、全然違うんだけど、一時のEELSとかの肌触りに通じるものがある様な気がボクはしました。完全に洋楽ですね、これ。なんだか、凄く触発されるサウンドに仕上がってますね。

 んで、特筆すべきは幸宏さんのボーカル。長年に渡り近くで耳にしてきたと思えるボクでさえ、ここまでのは出会ったことがない気がしてくるほどドライでタイト。倍音の多い幸宏さんらしい声色でニュアンスも含めて本当にいいトラックだと思うな。あ、1曲目の「Something New」なんかは、出だしとかは特に似てるけど、あの歌、ユキヒロさんじゃないですから騙されないように!(笑)

 殆どの曲をアノニマスの奇才、スケッチショウのライブなどでもお馴染みの権藤君がミックスしているんだけど…、もぉ〜ね。グッジョブというほかないですね。低音の出し方も好みだし、効果的に加えられているノイズが心地良いです(…て、ボクも加えてるけど(笑))。音色の選び方なんかもセンスを感じます。アノニマスを聞いている人にはピンと来るでしょうけど。
 
 一言で言うと、素材を最大限生かしているなあ〜と言うこと。シンプルな処理と凝った処理が、今風の手法でバランス良く配分されていて、この手のサウンドには全く興味が湧かない人なんかにも、意外と聴きやすい感じに仕上がってるんではないのかなあ〜〜と。ちなみに、以前こちらでも書きましたが、ボクも1曲だけですがミックスで参加させて貰ってます。……が、まあ、色がちょっと違うんで「箸休め」みたいな感じとでもいいましょうか(笑)。
 
 というわけで、幸宏ファンならずとも、読んでいて少し興味が出た方は是非どうぞ。少なくとも業界人は聴いときましょう(笑)。

 

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