2007年8月21日

よいこの夏休み絵日記 その5

というわけで一週間のご無沙汰です。宮城旅行の絵(写真)日記もやっとここれで最終回となります。よく歩き、よく走り(車でね)、そしてよく食べた(ソフトクリームをね)旅行でした。


- - 8月2日 - -

今朝もやはり子供達の早起きパワーもあって8時前には自然と目が覚めた。既にケイトちゃん(板倉の奥さん)とFM子さんは朝食の支度で台所仕事を始めていて感心したが、一方、ボクを除いた家長達(笑)はまだまだ起きる気配もないので、朝飯前に露天でひとっ風呂浴びてくるかっ!とばかりに、ボクは一日をいきなり風呂から始めることに。

まあ、普段から起きてすぐシャワーってな生活なので、全然違和感無し。

うぐいすの湯「うぐいすの湯」という名のついた露天へ行くと、さすがに誰もいない…と思いきや、なにやら管理者っぽい人が車で入っていくのが見えた。でもその人は一旦いなくなったので、朝で頭もボーッとしていることもあるし大して気にも留めず入ることにした。着ているものをパパッと脱いでズカズカと入っていって、とりあえず一通りう〜〜んとか唸っていると、さっきの人が裏の方から上がってきて、なにやら清掃の準備をしている…。

で、見てると他の湯船(というか、写真の通り1人用のお釜みたいな奴だが)のお湯を抜き出してる。こりゃどうやら清掃かなにかで、お湯も入れ替えちゃうんだな?…と気がついた頃にはホカホカといい頃合いになってたので、「すいませんでした〜」と声を掛けて上がった。ほんの15分くらいだと思うが、それでもひぐらしとうぐいす、そして近くの小川などのアトモスフィア、それらを聞きながらお天道さんの下で湯に浸かったことは「本当にアレだよな〜、命の洗濯だよな〜」…って感じる瞬間(ひととき)だった。


山荘に戻り、作って頂いた朝飯を有難くいただき、そうこうしているうちに板倉君も起きてきて「今日どうする?」みたいな話から、「蔵王の頂上でお釜をみる!」と決まるまでそう時間は掛からなかった。ちなみに「お釜」というのは蔵王の頂上付近に出来たカルデラ湖で、比較的有名な観光ポイントである。

でもその前に、子供達は牧場で遊ばせようってことになり、このM家からは車で15分くらい、初日に寄った「蔵王ミルクファーム」との中間くらいにある、なだらかに広がる高原の奥の方にある「蔵王ハートランド」って所に寄ることに。

蔵王ハートランド(の牛達)今回は大所帯なので、なんだかんだで準備に時間が掛かり、到着したのは既にお昼過ぎ、さっそく見て回るが、ここでちょっとした事件というか、ミスが発覚。ボクとしてはあろうことか、デジカメのメモリをクリアしてくるのを忘れてきていた。しかも、普通の写真データではなく、昨日の晩、ムービーを他のパソコンで見るために作った、別の領域に移していたデータなのでデジカメ本体からは消せないという…(笑)。

レストハウスでソフトこの先にはなんとしても景色を撮りたい「お釜」も控えてるし…ってことで、一旦ボクだけ別行動で山荘へ戻る事に。往復なんだかんだで40分くらい掛かり、ボクにとっての蔵王ハートランドは「ソフトクリームを食べながら休憩した所」ってことになる。


お昼もとうに過ぎて2時近くまでここにいたが、そろそろって感じでボクらはお釜に行くことに。最初はずっとここで過ごすつもりでいた板倉家も、飽きたので一緒に来ることにしたらしい。帰りにまた近くまで戻ってくるので、M君のランチアイプシロンはここに置かせて貰いボクのデルタでいく事に。途中、夕飯(昼飯?)予定の美味しいピザ屋で予約だけして、一旦遠刈田温泉まで下り、左折して「蔵王エコーライン」を宮城側から登っていくことになる。距離的には大したことはないが、結構登りもきついし、4人乗車であまりスピードも出せないから40分くらいは掛かっただろうか。ほぼ頂上の所まで来て、最後のほんの1kmだけ「蔵王ハイライン」という有料道路になる。(通行料は忘れたけど数百円)

上まで登ると既に結構な観光客が来ていたが、駐車場はそこそこ広く、駐めるところを探すのもそう問題はなかった。板倉家のメガーヌは途中まで着いてきたいたが、途中からスローダウンして姿が見えなくなっていた。見晴らし後から聞いたら、長女のセナが車酔いしてしまったらしい。さすがに、あのふわふわサスであの山坂道じゃあ酔っても仕方がないかも(笑)。

というわけで、Mはレストハウスで板倉を待つことにし、ボクらとFM子さんの3人はお釜、そして頂上を目指して歩き始めた。ここから見る雲は同じ目線というか、もしかしたら自分より目下?って感じで、明らかに下界から見る空とは違って見えた。ホンの1800mくらい登ったところなのに、こんなに空が近く見えるとはねえ…って感じで、結構な景色だった。

お釜五色岳お釜の色は毒々しいくらいの青緑で、近くまで降りてみたいくらいだけどそれは無理そうだった。お釜の先には五色岳という山があるが、確かになんか凄い色というか、あまり観たことのない色をしていて凄く綺麗だった。

ひとしきりお釜で写真を撮った後、登頂経験のあるFM子さんから「頂上までいざ登ってみたら案外大したことはない」という言葉を頂戴し、「よし!せっかくだからチャレンジしてみっか!」とばかりに山頂を目指した運動不足一家の我ら木本家だが、案の定、今までの蓄積疲労もあるし、登頂断念の場所歩き慣れない急な山道&岩場で足は痛いし、おまけにやっぱ酸素が薄いからか、妙に呼吸がし辛いし…で。お釜の方に降りずに真っ直ぐ山頂を目指していれば、確かにそうしんどくもなかった気もするがそんなこと言ってもしょうがないしね。なにしろ残りあと数百mくらい?って所で、まずはかみさんがダウン。ボクも、行ったはいいが帰りが……みたいに気弱になったところで一気にトーンダウン。

中間地点を越えた辺りの開けたところで記念撮影をして、引き返すことにした(笑)。まあ実際、あのまま続けていたらとんでもなく時間が掛かっていただろうから、時間的にはこの決断は間違いではなかったかと…(笑)。

というわけで、ここまで来たんだけど…ってな写真をここに掲載しておく。

 


帰りはエンジンブレーキだけで降りてこられるくらいゆっくりとしたペースだったので結構楽だったけど、なにしろつづら折れが続くので、運転している身としては景色を見ている暇はなかったのが残念だった。山荘に戻る前にピザ屋へ寄りかみさん達二人をここで降ろし、Mと二人でまた蔵王ハートランドへ戻ってイプシロンのピックアップ。実は、この時にお土産用のクリームチーズ(ブルーベリーのが超旨し)とビーフシチューを買おうと思っていたので、イプシロンを置いてデルタだけで行くことになったんだな。あ、ついでに言うと、FM子さんがデルタが好きみたいで、乗ってみたかったという事も合わせ技であったけど。

てなもんやで、ピザ屋で遅い昼食を取る。便宜上ピザ屋と呼んでるが、実際は多分ペンションで、一階の食堂?を利用してやってる感じ。一日の枚数が限定されているのか、FM子さんがお昼頃に電話で問い合わせておいてくれたくらいお奨めのピザなのだった。一風変わったトッピングのピザを4人で4枚頼んだわけだが、どれも美味しくて、ピザ好きのボクとしては、すぐ近所にこういうところがあるのは羨ましい限り。

下山も後追いとなった板倉家用のピザは、テイクアウトで持ち帰ることに。山荘へ戻った頃はもう夕方で、本来のスケジュールならば、我々は既に帰路に発っている頃だった。まあ、予定は未定だからってことで。


ところで、かみさんはまだこの地の露天に入っていないこともあり、帰る前に一度くらいはどうよ?ってことで、車で少し上ったところにある、もう一方の露天風呂「ひぐらしの湯」へ行く。久々に夫婦水入らずで肩を並べて、今日一日の汗をざっと流す。ちなみに、洗い場もあるけど、なんか洗剤を使うことすら気が引けるので、垢は落としてきていない(笑)。

それにしても、朝は朝で気持ちいいけど、これくらいの時間(午後6時前くらいだか?)に入るのも最高だね! こちらはひぐらしの湯と言うだけあって、すぐ近くで沢山のひぐらしが「かなかなかなかな」ってやってる。東京では油蝉かみんみん蝉がポピュラーで、あまりひぐらしの音色は聴けないので、デジカメに録音しておいた。

板倉家は夜中に向けて走るというので、一足早く夜の8時前に我らは出発。途中矢板でボクだけラーメンを食べ(まだ食うか)、いい感じでETC割引の時間に東北自動車道の料金所も抜けたが、首都高は事故渋滞もあり少し混んでいたので最短とは行かず、渋谷線ではなく目黒線を使って自宅に帰り着いたのは午前1時半頃だったか、なんだかんだで360kmくらいの道に5時間程かかってしまった。

というわけで、宮城の旅もこれにて終了。我が家にとっても、みちのくの旅はすごく思い出深いものとなった。よく歩いたしね!(笑) 毎年F1で鈴鹿へ行ったとき、口癖のように「3年分歩いた」とかいってる運動不足なワタクシですが、今回の歩いた量はそれと比べたら10年分くらいかも。といっても、5日間でせいぜい20kmくらいでしょうが(笑)。まあ、普段からもっと歩いとけって話だな。

ー 終わり ー


てなわけで、途中から段々調子に乗って細かくなってしまい、アップし終わるまでにどえらい時間を要しましたが、最初に書いたように、自分用のメモ書きでもあるので、記憶に残っている事は出来るだけ克明に書き記すことにしました。ここまで飽きずに読み進めてきてくれた方におかれましては、そらもう〜かなり忍耐強い奇特な方ではないかと(笑)。

というわけで、通常業務に戻ります(笑)。

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コメント[2]

いえいえ、とても爽やかに読ませていただきました。なんというか、淡々とした流れが音楽のようだというか、リズムが独特といいますか。そんななか、頂上への登りを断念する時と、奥様と露天風呂する時のシーンが目の前に浮ぶようで、「ハハハ」とか「キャー」とか無言で叫んでました(笑)。

連泊の旅、いいですね。私は、草津〜浅間〜佐久は、一泊二日であわただしく、しかも、ほとんどどこにも立ち寄らずに帰ってきましたんで、ちょっと羨ましいです。残る3日間の夏休みは、思いきって電車の旅がいいかなと思ったりしてます。突然の豪雨、駐車場、悪路・峡路・段差を気にしなくていいですからね(笑)。

P.S.  parcel is received, thank you!

旅はいいすよねえ。
もうあれからひと月近くにもなりますが、既にどっか行きたい気になってます。
まあでも、今月はもうひと仕事しないと(笑)。

> P.S.  parcel is received, thank you!
ラジャー!

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