2014年3月21日

祝!BUMP OF CHICKENアルバム「RAY」Now On Sale!

(筆者注:この記事はその殆どは一週間ほど前に書かれたものです)

皆みな様方、この度はおめでとうございます。
そして、ご覧頂きありがとうございます。

2014年3月12日。震災から3年経った翌日、3年目の第一歩目はこのアルバムから⋯⋯という意図があったかどうかは全く知る由もありませんが、勝手にそう解釈しておめでたがっています、木本です。


書きかけた下書きのまま、すっかり時間が経ってしまいましたが、フラゲ日を入れて10日間経ちまして、オリコン週間チャートアルバム部門では、去年のベストアルバムに続きまたまた1位を獲りました。めでたい!ダブルで祝!!

今回リリースされたアルバム「RAY」は、個人的な印象としては、音も内容も、凄く攻めた1枚である様に感じております。音はディテール的に語れば洋楽を意識した作りだったり、曲によって(WILL、虹を待つ人、rayなど)はふんだんにシンセを取り入れられたり(必然的にその曲に於いてはワタクシめの仕事も増えてます)⋯⋯と、いろいろと。シンセについては好意的に聴いてくだすっている方も多いご様子なので、ボクにとってはなによりでした。

CDのマスターは今回はアナログ・マスターだそうです。それ故か、聞くスピーカーによっては塊的な凄いロックな音がします。うかつに邦楽だと思って舐めてかかると跳ね返されてしまう的な(^_^;)

そういう意味で、とてもアグレッシブに感じています。

楽曲については、なにしろ3年以上の長きに渡り、じっくりと積み重ねて作られたアルバムですから、1曲1曲についての感想や裏話その他等々、色々ありすぎて収拾がつかないと自己判断し、ここは思い切ってサクッと割愛して(^_^;)、ここではそのサウンドについて、やはりいつものように「ボク目線で」いくつか感想を。


 

過去に既にリリースされたシングル曲も数多くあるのですが、これもまた、単独で聴く時の印象とは聞こえ方が変わっています。マスタリング(主にEQやリミッターなどでトータルの音質やレベリングを整え、その後曲間などを決めてマスター盤を作る作業です)によるものと思われますが、聞いたところによると、中にはミックスも変えている曲もあるそうです。

ボクが聴いてすぐに思ったのは、去年の配信の時にはあっさり目だったシンセSEがイントロの“虹を待つ人”も、ガツンとド派手に導入されるように変更されてました。

2011年の作品“ゼロ”も、質感が少し変わり、イントロから「実はずっと入っている」エレクトロニカ調のチェロの通奏低音(どれか忘れたけど雑誌では羽音と表現されていた)も、その存在感がずっとあるように感じられるようになってました。

 

個人的にツボというか、ちょっとマクロ的に感心したのは、“firefly”のサビに入っているデジタル・グロッケン(キラーンとしたベルの音)。凄く小さな音でミックスされているのですが、今回は小さいながらに、奥〜〜の方でですが、凄く存在感があったという感じです。

聴いたところでは、この曲はミックスに変更点はないように思えているのですが、もしマスタリングだけでそうなってるんだとしたら、どうやってるのかな⋯⋯?と、人知れず研究材料になっております。

あ、一応ながら、ボクもマスタリングを致しますので。

毎度お馴染みの余談ですが(笑)、このシンセ・グロッケンは、生のグロッケンの音をメインにしつつ、80年代初頭に活躍したドイツのPPG WaveTermというシンセのベルの波形、そして、ベクター系の倍音も混ざっていて、「キラーンとしつつもちょっとノスタルジックな音」がする、個人的には少し思い入れのある音です。

 


アルバム前半、とくに“サザンクロス”あたりまでは、うちにあるスピーカーでは、なにしろ(スピーカーのチョイスとして)セレッション5とYAMAHA NS-10M(初期型)同時鳴らしが気持ち良くって。

これらのスピーカーは、いわゆる「かまぼこスピーカー」で、中域は豊かだけど高低は余り綺麗に伸びていない⋯という、音色的にはちょっとオールド・タイプなスピーカーです。ですが、暖かみのある豊かな音がします。

セレッションはマーシャルなどのギターアンプに使われているイギリスの老舗的なスピーカー・メーカーで、90年代の一時期オーディオ用の小さいスピーカーも出されてて、なにげにこの音がボクは好みで、現在セレッション1、3、5と3種類所有しています。仕事部屋に設置しているセレッション5は、多分1991〜2年製です。YAMAHAのNS-10Mはもっと古い(⋯多分80年代中頃)ですけど⋯(^_^;)

セレッションと言うだけあって、ギター類はなんかマーシャルっぽい音色に感じたり。“morning grow”などは、エンクロージャーのシズルノイズっぽい感じも含めて箱鳴りしてる感じで、およそブリティッシュ・ロックのそれのように聞こえています。

って、なんか話がすっかり「オーディオ・マニア」的になってしまいましたが、実際のボクはまったくオーディオ・マニアでもなく、その道では「ずぶの素人」です(笑)。真のオーディオ・マニアからすれば、何一つ定番モノは使用していないくらいです。

それどころか、プロにも関わらず、さして高級(高価)な機材も、使ってない事を申し添えておきます(^_^;)

 


というわけで、最後に。

このアルバムはボクが参加するようになって3枚目のアルバム。

“虹を待つ人”の時のブログにも書いたけど、この度、一応のひとスパンを過ぎた⋯⋯と言うことで、ボクにとっても記念となるアルバムと言えるかも?ってなわけで、先日、メンバーとプロデューサーのMOR氏に一筆サインなどを所望してまいりました(笑)。

ボク:「あの、ちょっとここでお願いが⋯」
チャマくん:「はいはい、いいすよ〜、なんですか?」
ボク:「記念にサインが欲しいんだけど⋯⋯」
チャマくん「いいですよ、誰宛ですか」
ボク:「いや、ボク用に⋯⋯(照れる)」
チャマくん:「え!? 木本さん、それ超ウケる!姪っ子用とかじゃないの?」
ボク:「いや、だから、ボク用に⋯⋯記念に⋯(更に照れる)」

⋯⋯みたいな会話があったとか無かったとか。(←いやあったんだって)

ボク自身、あまり多くの方に貰うほうではないのだけれど、なにしろ色んな意味で今が貰い時だし記念かな〜?って思いがあったので、後々後悔しないために。「RAY」のインナー・ブックレットの裏表紙の、BUMP OF CHiCKENと書かれた周りを、取り囲むように書いてくれました。

bump_sig_mini.jpg

そして、藤くんは例のニコルとひとこと労いの言葉と共に。嬉

閑話休題。

先ほど、「BUMP藤原基央 肺気胸手術のため入院」という報が流れ、ファンの方はさぞご心配なされていることでしょう。心中お察し申し上げます。

ですがボクは、元気になってまたステージに戻ってくることに、一抹の不安も一滴の濁りも無く、「暫くは病院では暇だろうからゲームでもやってるかな⋯⋯頑張れ!」⋯と、ちょっとベクトルの可笑しい念を送りつつ思いも馳せつつで、これから各地で行われるであろう素晴らしいライヴ・ツアーを、ファンの1人として心待ちにしていたいと思います。

てか、バンドはもうリハーサル始めてるみたいだし。結構根性が必要な楽曲が今回ひしめいているので、なにしろ体に染み込ませていることでしょう。

ん〜ライヴ楽しみだな!

ではまた!

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