2008年6月24日

いよいよDP6発表!

DP6というわけで、自分が仕事のツールにしているMOTU社のDP(DigitalPerformer)がいよいよ6になりますな! 今回は色々楽しみな機能追加があるので、多分自分も早々にテストを開始すると思います。今ちょっと見てきただけなんでチャンと把握しているかどうかは確かではないですが、目にとまったことを少々。

まず最初に「お!」って思うのが、トラックリストのリサイズ可能機能。年取るとドンドン小さい文字が見辛く感じるようになってるし、ディスプレイをデカくする目的の一つに視認性の高さを第1に挙げたい今日この頃…ならぬこのお年頃なので、この機能は正に、「なんで今までつけんかったあ!!(`´)怒怒怒」って感じですな。

視認性に関連して、ウェーブフォーム自体の色もトラックと同色に出来るようになって、なかなか便利そうですが、前のままの方が目にうるさくない可能性もあるので、3段階切り替えの他にオフモードも欲しいところ。あと、コンソリデートウィンドウがかなり融通利くようになっているみたいで、これは好印象。画面選択もなかなか最近のアップル謹製ソフトっぽくてクールです。まあ、ロジックぽくなったとも言えますが(^_^;)

で、次、今回の目玉はこれじゃないすかね〜。

トラック・コンパイング(読み方合ってるかな?コンピングかも?)って書いてありますけど、これによってテイクの選択が簡便になります。複数テイクを縦に並べて、必要な箇所をどんどん繋げて聴ける。まあ、方法としては従来のと同様なんですが、自動化されるところもあって手順が確実に減るので楽です。PTもすぐにこうなるんでしょうね。

これなどはとくに、実際に使ってみないと使い勝手は分かりませんが、以前のアップグレードでピッチ修正モードが搭載された時、歌などのピッチ直しが、オートチューンなどに比べてより音楽的で、とびきり楽に感じられるようになったDPの新たな機能強化ですから、かなり期待を持てるところです。

あと、扱えるファイルフォーマットもBroadcast WAVEやAIFFなど、今までSD2しか使えず、プロツールズとのやり取りに変換が入っちゃったりとかして面倒だったのがいよいよ解消されますね〜。ついでにインターリーブドファイルもサポートされるので、今までのようにデュアルモノファイルにバラされなくても済むので、プロジェクト・ファイル自体が未整理がデフォな人でも自ずとコンパクトに。

新たに搭載されるプラグインですが、テレトロニックス社のLA-2Aを模したコンプ・リミッター「MasterWorks Leveler」と、「ProVerb」という新しいタイプのコンヴォリューション・リバーブが付くみたいです。G5デュアルじゃもう重いでしょうかね?(笑)個人的には、今MacProを買うのは得策じゃないからもう暫くはG5デュアルですんで、あまりに重いようだったらこのプラグインは捨て置くかも…。でも、アコースティック・スペースってのは魅力的ですね。

AUプラグインに関しては、色々と手を加えられてパフォーマンスや性能が上がっている模様です。軽くなるのはもちろん、例えばソフトシンセのオーディオタイミングが100%サンプルアキュレートだったりとか。まあ、従来のもかなり正確なタイミングでしたけどね。補正が入ると前に飛び出したりと逆に面倒だったほど(笑)。プラグインに関しては、独自のプラグインマネージャも搭載されたので、MASプラグインに関してはマネージメントも出来ます。まあ、これは今までは自分でやっていたので、あんまり要らないかも。

他には、ファイナルカットプロ(以下FCP)との親和性が上がっているみたいです。DP6で編集した結果をシームレスにFCPに持って行ったりとか出来るみたいで、映像とのリンクがより強固なものになっていそうですが、まあ、今の時点ではなんとも…。映画音楽などを構築するときに発揮する感じでしょうね。ファイルのやり取りはXML fileみたいなので、XMLが分かっていればそういう編集(テキストベース)も出来るようになるのかな…。

なんかインターフェイスも映像向きの出してるし、MOTU社としてもそういう方向性なんでしょうね、最近は。「DP6 now supports 23.976 fps and 30-drop fps as the project frame rate.」とありますので、確実にそういう需要が増えてるのでしょう。まあ、うちらはそんなフレームレートには無縁と思われるので、関係ないすが。

あと吐き出し系では、直接オーディオCDを焼くモードも付きました。簡易マスタリングでそのままCDにって時には便利ですけど、まあ、これは単にそれだけの機能かも。マスタリングに関しては、それようのアプリケーション(Peakとか)を持っていればそれでやる方が断然楽かと。まあ、この辺は使ってみないと分かりませんね。

最後に、どうでもいいことですが、DPのLOGOの書体が変わりました(笑)。DP3から毎回のように変わってきてますけど、今回のは比較的DP5に近く、普通になったという感じです。

従来版からのアップグレードはUS$195。今のレートで2万ちょっとって事は、代理店(ミューズテクス)扱いで、日本語マニュアル代の製作代などで上乗せしても、せいぜい3万2千円とか、そんなところにして欲しいすね。(いや…甘いかな…)

にしても、去年DP4からDP5にアップグレードした人とかにはもうちょっと恩恵がないんでしょうかねえ? なにもDP以降一律で$195にしなくても……。

にしても、DP5…。ボクがサンレコにレビューを書いたのが2006年の6月17日。約2年強とは、比較的短命だったわけですね。前例に漏れず、この度も微妙にあれこれちいさなバグを残しつつ終焉を迎えるDP5に幸あれ!!(意味不明(笑))

………って、多分当然、仕事は暫くDP5でやりますけど………。

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